代表執行役社長 宋 修永インタビュー

変化に迫られるコンサルティング業界の中でDTCの成長を支える文化について

この10年でクライアントのニーズが一変したというこの業界。
その中でもDTCが爆発的な成長を遂げているのは、
先見性に満ちた様々な投資と
外国籍の執行役だからこそ痛感できた
DTCならではの文化があったこそだという—。

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時代のニーズをキャッチし
パフォーマンスを発揮できた者が
成長の機会を得られるのです。

ーはじめに、ここ数年来のコンサルティング業界にはどんな変化が訪れているかを教えていただけますか。

宋 ことさら顕著なのは、クライアントのニーズがデジタル領域をはじめとする技術トレンドに変わってきている点です。要するに専門領域ですから、我々の業界は今、最先端テクノロジーの研究はもちろん、ニーズに応えるためのケイパビリティの再構築などで、あらゆるリソースの争奪戦が激しく行われている最中です。

-かつてのコンサルティングとは何か違ってきているのですか?

 私流に言えば、コンサルタント=先生ではなく、専門家でなければ通用しなくなったということです。たとえばベンチャー企業に対して、今日現在何ができるか?会計や人事システムのアドバイス?10年前ならそれでもよかったでしょう。しかし昨今は、自動化やAIに関する対話を先方と対等レベルでこなせた上で、クライアントの期待を超える価値を提供しなければなりません。これは自分に向けた戒めでもありますが、私には16年のパートナー経験があり、ビジネスの現場も熟知しています。しかし特にここ数年は、そんなレガシーだけで稼げる時代ではなくなりました。なぜなら、テクノロジーは常に進化し、先を予測して仕組みをつくることがどんどん困難になっているからです。過去の分析に重きを置いてコンサルティングができる時代ではなくなりました。となればこの先、従来の戦略系や経営系といったコンサルティングファームは無用になるでしょう。そこには強い危機感を抱いています。しかし、だからこそおもしろい時代になったとも言えるのです。

-何がおもしろくなるのですか?

 積み重ねたキャリアが意味を持たなくなるのであれば、パートナーだから偉いとか、新人は時を待たなければならないというような、古い方法論では仕事にならなくなる。ということは、時代のニーズをキャッチしパフォーマンスを発揮できた者が成長の機会を得られるのです。そこには若手もベテランも、新卒も経験者採用も関係ありません。それっておもしろいでしょう。特に若い世代にとってはワクワクする世界だと思います。

-そうしたコンサルティング業界の変化に対して、DTCにはどんな有効なポイントがありますか?

 まずは、国際的なビジネスプロフェッショナルネットワークであるDeloitteのメンバーファームであること。各国の現地ファームとの連携は常にスムーズかつスピーディで、その親密さは友人というより家族に近いものがあります。先にクライアントのニーズがデジタルトレンドに変わってきていると申しましたが、その分野への投資が速い欧米からは、グローバル事例のソリューションを入手することができます。逆にDTCからグローバルに向けてタスクフォースを立ち上げることも頻繁に行われています。

-グローバル事例を入手するという話が出ましたが、そのソリューションは国内で応用が利くものですか?

 いえ、少なからず調整が必要ですし、単純に応用が利くほどビジネスは甘くありません。ですからDTCでも独自のソリューションやストラテジーを構築するために、未来に向けた投資を積極的に行ってきました。社会アジェンダの取り組みや、新産業の創出に向けたルール形成戦略、デジタル領域に特化したDeloitte Digitalの日本拠点立ち上げ等々。すべては日本企業が新たな市場創造の先頭に立つための支援が目的で、この10年間で行った投資は2年前から爆発的な成長を見せ始めました。人からよく言われます。「DTCは不思議な会社だ。なぜこんな急成長ができるのか」と。数字だけを見れば確かに謎でしょう。しかし我々は、日本の将来に対する危機感から目をそらさず、一時的には成長が緩やかになろうと、強いファームになるため、クリエイティブに投資する文化を育ててきました。

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