グローバルの現場、求められるのは人間力

世界中の自動車メーカーがしのぎを削るアジアの車市場。
日本の自動車メーカーもまた、近年もっとも力を入れてマーケットを開拓している熾烈な現場だ。
そこへ送り込まれた若きコンサルタントたちは、目的を見失うことなく
自らの意志と考えで動くプロフェッショナルのリアルを体に叩き込まれた―。

福留一希 Kazuki Fukudome /執行役員
T /マネジャー
M /マネジャー

グローバルの現場では、一人ひとりのコンサルタントの限界が試される

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DTCではアジアにおけるプロジェクトを密かに“ 道場” と呼んでいる。新興国がひしめき合い、今までになかったような課題や問題が次々に生まれるアジアで揉まれることで、世界でも通用し得るグローバルコンサルティングの基礎が身につくからだという。
今回紹介するのは、このアジアというフロンティアに送り込まれた二人のコンサルタントの物語である。

始まりは、パートナーの福留一希に届いたある日系自動車メーカーからのアジア全域の販売方針を 改善させる企画の依頼だった。このプロジェクトを受けるにあたり福留は、当時クライアントの最重要拠点だったシンガポールへTを送り込んだ。企画の立案にあたって、まずは各国の実情や現地の情勢について情報を集める必要があったためである。その1年前に中途入社したTにとっては、DTC では初の海外常駐だった。
「福留からはプロジェクトのアウトラインを聞いただけで、ほとんど情報もなく現地に向かいました(笑)。シンガポールに着いてからは悪戦苦闘。とにかくまずは自分を知ってもらうことから始めました。一度受け入れられてからは、周囲の協力を得られるようになり情報収集がしやすくなりました。リアルで正確な情報は、やはり現地でしか得られません。」

アジア各国のSCM(サプライチェーンマネジメント)を改革するということで、次に待っていたのは、アジア各国現地とのコミュニケーションだった。
「もっとも難しかったのは、各地域で提携している現地の販売統括会社にクライアントの意向を理解してもらうことでした。いくら販売に寄与する提案であっても、強制はNGなんです。販売統括会社はクライアントのパートナーですが、同時にその多くが現地の独立した地場企業です。彼らには彼らの目的、個々の進め方がありますから。我々の意図するところを丁寧に説明して、彼らにとってメリットになることを理解してもらい、協力を取り付ける。言葉にすれば簡単ですが、実際には国ごと、地域ごと、販売統括会社ごとの事情を理解して、それに沿った提案をしなければならない気の遠くなるもの。まさに地道を画に描いたような仕事でした」

福留が続ける。
「クライアントが求めるのは、クライアント自身では成し得ない成果です。でなければ我々に頼む意味がない。となればDTCは、一人ひとりのコンサルタントが能動的に働くしかない。奇想天外な発想で一気に解決する課題などありません。現場というのはそういうものです。現実的に地味な作業の連続ですよ。その大変さを乗り越え、クライアントに感謝される歓びは経験した者にしかわからないでしょうね」

うなずきながら聞いていたTが顔を上げた。
「アジア各国を訪問しながら考えたのは、担当者それぞれの事情を察しながら、どうすれば皆さんに気持ちよく動いてもらえるかでした。人の想いを感じる大切さを鍛えてもらいました」

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